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トップページ > ■空港編 佐渡−羽田間の航空路

佐渡−羽田間の航空路

佐渡−羽田間の航空路は
新潟県の観光産業発展にとって最も重要なキーポイント


この区間の航空路を模索できるか、あるいはそれを断念してしまうかは、特に“観光面”において新潟県の向こう100年を予測する場合、その成否は非常に大きな指標になると判断しています。
残念なことに、先日の県議会で反対多数により積極的な意見が否定されてしまいましたがこのことは、新潟県として県内の観光地に海外のお客を誘致しないと宣言したに等しいことといえます。

すでに新潟には第2種空港の新潟空港があり、海外からのお客は大変少ないながらも受け入れているから、佐渡空港にまでこの不況の最中、お金をかける必要はないし将来の見込みも考えられないといった理由で佐渡空港の滑走路延長ができなかったものと思われますが、その理由が今回の成否判断の大部分を占めるとしたら、それは果たして的を射ているのでしょうか。

その回答はすでに北海道の観光地に実績として現れています。
北海道の各観光地では、アジアからの観光客数が大きく増加しており日本人の数を上回る地域や温泉地が出ています。特に中国、香港などの団体観光客が目立って増加しており今後もその傾向にそった動きとなると予測されています。

アジア、特に中国は“元”という通貨の評価が固定制で安いことから、近々の切り上げも予測されその切り上げ幅によっては、観光客数に影響が出ることも考えられますが今のところは約1.5倍近くに落ち着くことが有望視されています、その程度の切り上げ幅でしたら海外(中国)からの観光客に影響は出てこないでしょう。
北海道の観光産業は、この海外からのお客によって生き残って行く道を見つけているのです。そして彼らの模索は“どうしたら海外の観光客を継続して受け入れてゆけるか”という点に絞られてきています。

新潟県とは、考え方がずいぶん違うことがおわかりと思いますし、さらに道内にたくさんの空港を有していますのでインフラがすでに整備されています。千歳空港から道内の観光地にゆくにも道内の拠点には空港が多くあります。
空港過疎化が問題視されている中、道内の空港にとっては海外からの搭乗客は実にありがたい存在でしょう。今後さらにこのインフラを生かした観光コースが開発されて行くことも考えられ、アジアマネーという大きな市場を相手にした、地域の変化ともいえるでしょう。

現在の中国の富裕層は日本人の想像をはるかに超えた資金を持っています。
5年ほど前にマレーシアを旅行しましたが、シンガポールなどでも日本人観光客より中国人、台湾人のお金の使い方(羽振り)がよいため彼らの存在価値はずいぶんと上がっていました。彼らのお金の使い方は桁が違います、日本人が裕福といわれたのは15年以上も前のことであり今はもう時代がすっかり変わっています。そこのあたりも日本人は実感として伝わっていませんし、未だに日本人はお金を持っておりアジアナンバーワンだと持っている人が多くいます。残念ながら、知らぬは日本人ばかりでアジアの観光地で主役はすでに交代しているのです。

アジアの富裕層の中には、自前のプライベートジェットでやってくるケースもちらほらと出てきています、このことはこのホームページ内の「上越にも空港を」というコーナーでも以前にふれましたが、アジアの富裕層に限らず中近東、ブリスクなどの富裕層は確実に個人使用の航空機を持つようになるでしょう。

金(gold)の保有も、国家備蓄では遙かに日本は中国に追い抜かれています、アメリカに近いうちに追いつくといわれ現在は世界第2位の保有国。ほんの10年前は日本がアジアではダントツの金保有国でした。

北海道のこの観光地の盛況を支えているものは、もちろんそれぞれの観光地の努力もありますが、インフラ整備がされていたということ、つまり道内に数多くある空港の存在なんです。海外から直接飛んでこれる、雪を知らない人たちの国から何時間の飛行の後は今まで生活していた世界とは全く違った白銀の世界に。今後北海道では航空路を利用した観光客はまだまだ着実に増えてくることでしょう。

最近の報道では、日本にはこんな狭い国土の中、空港が多すぎる。儲かりもしない空港はもういらないとニュースキャスターは解説していましたが、一つの見方としては当たっています。しかし社会資本としてみた場合に空港があるということは、現在の北海道のように観光の面では多くの発展要素を持っているのです。

今それを、新潟県に当てはめた場合、佐渡−羽田間の航空路はとても大きな将来の経済効果を含んでいるものとなります。国内の観光地は近年では、日本人ばかりに目を向けるのではなく、国際化しなければ食ってゆけない時代に入っていますし、その中でもアジア人は結構優良なお客様になっているのです。

北海道の観光地は、常にそういった頭の切り替えをしなくてはいけないと思っているし、
考え方を変えたからこそ、結果として怒濤のように外国の観光客が押し寄せてきているのです。

佐渡は、能をはじめとする、佐渡独特の文化がたくさんありますし金山もかろうじて生き延びています。また太鼓のグループはすでに世界に羽ばたいていますが、それを海外に行って宣伝しても、逆に海外から人が佐渡へ訪れる交通手段を持たなくては何にもならないのです。新潟−佐渡の海に橋は架かっていますか?、また新幹線は直接入っていますでしょうか?、佐渡汽船はありますが減少の傾向。残るは空港しかないのではないでしょうか。
県議会で佐渡-羽田の航空路が否決されましたが、新潟県議会の気持ちがよくわかりません。
将来性がないとの判断や、お金がかかりすぎるといった判断はいったいどこからでてくるのでしょうか。ここにお金を投資しないでどこにお金をつかうのでしょうか。

佐渡の空港を拡張するということは、中国にも韓国にも、インドやインドネシア、ベトナムなどに窓を開いているということです。そこに空港があるからこそアジアからお金をたくさん持った人が集まってくるのです。

新潟空港があるからいいじゃないか、という考えがありますがそれでは、大量のお客を短時間に新潟から佐渡に運ぶ手段は新潟空港からあるのでしょうか?佐渡は日本海を挟んだ海の向こうです。

日本には、空港が多すぎると書きましたが、将来その空港が経済の起爆剤になる可能性を十分に含んでいます。
車社会の発達が物語るように、公共交通のバスが重宝された時代から個人が1台ずつ所有する時代に変わり、地上での車社会が完成し飽和してきました。そして残っているのは空を飛ぶ交通手段ではないでしょうか、それもいきなり個人所有の航空機の時代に、これは空想ではなく100年以内には必ずやってくるでしょう。そのときになって空港を増設しても時すでに遅しとなります。また100年後よりももっと近い近未来には、世界各国で個人使用の機体増加に対応すべく根本的な航空管制の見直しも始まってくるでしょう。そして日本自体の航空行政(着陸料や空港関係の天下り団体など問題が多すぎます)も根本的に変わらなければ、日本の空港すべてが国際競争力をなくしてしまいますからこの辺は政権に期待するよりしかたありませんが、、、。

いずれにしろ、この時期に佐渡の滑走路を延長して最低でも2000mの滑走路にしておくことは(国際線の機体が離発着できる)、佐渡のみの観光産業発達ではなくて新潟県全体の観光や経済に強い刺激策となることでしょう。佐渡の経済界(観光業界?)も国際化というものをより具体的に模索することを始めなくてはいけません、国を頼りにしても始まりません佐渡の島民自身がどう考えるかも大きく影響します。何度も同じ文を書いてしまいますが“この投資は佐渡には最大のターニングポイント”になるのではないでしょうか。さらなる、新潟県議会の再度の考慮を望みたいところです。

■資料
近隣の能登空港での最近のトピックスですが、航空路を利用した格安の観光企画ですからご覧ください。


これは、石川県の輪島での観光キャンペーンの一つです。
羽田から能登へ一直線でつないでいるキャンペーンで、往復の航空券より安い料金でできる北陸の温泉観光、都会の人間を引きつけるうまいキャンペーンですね、これだとリピーターもねらえますが今年の結果を早くみたいものですね。

このキャンペーンは、ある企業と旅館がタイアップしているようです、1泊2日でこの値段でしたら気軽に北陸にゆけますし、忙しい都会人には一時のリフレッシュになるんじゃないでしょうか。
空港を存続させ、このような地域の1施設でさえ奮闘している姿は必ず何かの結果として出てくると思います、そして海外からの観光客も増加となっていくことを期待したいですね。

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