|
のんきな上越市?
直江津駅に行くと、「祝北陸新幹線開通」と書いたのぼりがたくさん南北通路に立っています。お祝いムード満タンで新幹線を歓迎、といったムードが伝わってくるのですが、私にはとても奇異で、また大変に滑稽に見えるのです。
新幹線が入れば直江津駅の乗降客はおそらく半減するでしょう。
通学の学生とわずかな電車通勤の客のみで、東京や大阪へのビジネス組、旅行組はすべて新しい上越駅に行ってしまうからです。
拠点の駅としての賑わいは当然なくなり駅としては凋落の一路をたどるであろうことがわかっているのに、なにがお祝いムードなんでしょうか!?(上越地域全体のことを鑑みての所作ですからということだろと思いますが)、旗まで立てて!祝ってる!実に滑稽で、それはお人よしなんだかノーテン気なんだかわからない。
駅としてお祝いムードのイベントを組んでいる暇なんかはないでしょうがに。
そんな感じが、直江津駅だけではなく上越地域全体に行き渡っている感じが、此の頃しているのです。
この直江津駅についてですが、新幹線の新しい駅への連絡はどんななんでしょうか?
第3セクターになるかと思いますが、上越駅まで単純につなぐのでしょうか、どんな車両でいくのでしょうかね?
リレー号なんてことでしょうが果たしてみんなが使うのでしょうか?
その辺の需要予測は出てるのでしょうかねえ。など。
いっそのこと、ほくほく線を延長して、快速列車でも増便してもらったほうがよいのでは。
第3セクターは真っ赤な赤字になって炎上することはわかりきっているのですから、無理に火事場に突っ込むことさせずに。
たとえばですが、直江津脇野田方面へはJR脇野田駅〔新上越駅〕までほくほく線を延長し、越後湯沢方面と同様にどちらもリレー号とするなど、ほくほく線がこれをやるかは不明ですが、少なくとも大変なお金を使う第3セクターよりましということです。
上越市としては、もう新幹線はすぐそこに来ているのですから、夢のある直江津駅の方向性を、時流にあわせていち早く利用するお客様に予告しておかなくてはいけないと思います。
イベントを企画して喜んでるのではなく、実際に動く路線名と具体的な交通手段の決定を早く周知しなくてはいけないということです。
直江津駅は新幹線がほかの駅に入ったとしても上越地域においては依然として拠点なのですから、それを中心とした交通体系はとにかく早く決めておかないといけません。
そして上越市民に夢や希望を持たせなければいけないのです。
もうすでに決まっているとすればそれはまったくの周知が不足ですよ!
暢気な上越市です。
この時期の暢気はまったくいけませんよ。
平成25年2月吉日
“治未病”と都市政策へ続く |
|
|
|